「セロトニンママ」にならなきゃ!

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ある取材で、「最近、ADHDやASの子どもが増えている」
という話を聞いた。

ADHDやASって何だろう・・・?

そう思い、本屋で調べているうちに、
平山諭氏(倉敷市立短期大学専攻科保育臨床専攻教授)
の書籍に出会った。

平山氏は、子どもの脳を活性化させる療育プログラム、
環境対話法を「環境対話キャンプ」で実践している先生だ。

これは話を聞かなければと、
先週、岡山県へ取材に行ってきた。

☆ADHD(注意欠陥多動性障がい)
☆AS(アスペルガー症候群)、高機能自閉症などのPDD(広汎性発達障がい)
☆LD(学習障がい)

この3つをあわせて「軽度発達障がい」(注)と呼ぶそうだ。

(注)最近は、「発達障がい」という言葉が一般的で、
  高機能だけでなく自閉症全般を含む、より広い範囲になっている。

ADHDには「不注意」「多動」「衝動」という特徴があり、
たとえば、スーパーへ行くと走り回ったり、
しゃべり出したら止まらなかったりする。

PDDの場合、コミュニケーションが苦手で、
集団の中に入っても、一人で絵を描いたり本を読んだりしている。
何か特定のものに「こだわり」を持つという特性もある。

LDの場合は、読み書き、計算の習得が苦手というのが特徴だ。

そうした子どもたちは、他の子どもたちと異なる行動をしたり、
友達とトラブルを起こしたりすることがあるため、
悩んでいる親や教師も多いようだが、叱るのは逆効果。
かまって、癒してあげた方が、子どもの問題行動は消えるという。

たとえば、脳の「前頭葉」の中にある46野という領域は
抑制(がまん)を担当しているが、
ADHDは、この前頭葉がうまく働かないために起こると考えられている。

ここに「ドーパミン」が増えれば、抑制が効くようになるという。
ドーパミンというのは、楽しい興奮を感じた時に分泌されやすいので、
子どもに対して、「快」を感じるような心地よい言葉や表情を使うのが良いそうだ。

一方、PDDは、脳の「扁桃体」に機能障がいがあるという説が有力。

扁桃体は好き、嫌いを決める場所らしく、
ここに問題が起きると、好き、嫌いをはっきり決めすぎてしまうのだという。

だから、「人が好き」をたーくさん感じられるような脳のネットワーク作りが必要で、
そのためには、「みつめる」「ほほえむ」「話しかける」「ほめる」「さわる」という
5つの基本スキルを使って、子どもに接するのが良いそうだ。

そうすることが、安心を感じると出る「セロトニン」や、
「ドーパミン」の分泌を促すと考えられるのだとか。

だから、親や教師は、子どもに善悪の判断を教える前に、
まずは好きになってもらうことが必要なんだという。

ちなみに、アインシュタインやエジソン、坂本龍馬は、
ADHDやASだったと推測されている。

彼らの特徴を「個性」と見て接してくれる人がいれば、
素晴らしい才能を発揮する人もいるんだろうな。

うーーん。脳科学を生かした子育てって面白い。

以下の平山教授の本は、
夫婦関係や子育てに役立つので、かなりお勧め。

私も癒し系の「セロトニンママ」にならなきゃー(笑)。

『愛されママの子育てスキル21』 河出書房新社
『8歳で脳は決まる!子どもを救う父親の力』 河出書房新社