オープン・ダイアログ≪対話の会≫に参加して

  •  


先週末、オープン・ダイアログ≪対話の会≫に
参加してきました。

▼≪対話の会≫とは
ファイルをダウンロード

これは、医療をとりまく諸問題をテーマに、
自由な対話から学びあうというものです。

参加者は、医療関係者やその家族、介護者、
製薬会社の方、医療の受け手(患者)やその家族など
10数名でした。

私の医療とのかかわりは、

○元患者の家族
  (母が、胃がんと脊髄小脳変性症でした)

○元介護者
  (8年半ほど母を介護した他、ホームヘルパー、
  デイサービスの非常勤職員として働いた経験があります)

○医療の受け手
  (なかでも、息子の妊娠・出産にかかわる医療は印象に残っています)

○患者の家族
  (息子に、少しアレルギーがあります)

○ライター
  (時々、医療関係の取材をします)

など、さまざま。

こうして見ると、いろいろな立場(視点)から
医療にかかわっていることがわかります。


≪対話の会≫の参加者が輪になって話し始めると、
少しずつ、自分の「記憶の扉」が開き始めました。

ああ、こんなこともあった。あんなこともあったな・・・と。

それを振り返ってみると、

医療に対して思うことがあっても、
それを医師や看護師などにきちんと伝えなかった
(伝えるのを躊躇した)自分がいたことを思い出しました。

そして。

その時の出来事を「今」言葉にしてみると、

当時は、怒りや悲しみを感じていたものが
かたちを変え、それが「願い」となって、
自分の心の中にあることに気付きました。

さらに。

医療関係者の「生の声」を聞くことで、
その立場を味わうという経験もしました。

近年、医師や看護師の不足による
患者のたらい回しや病院の経営破綻など、
医療を取り巻く環境は厳しくなってきています。

そんな今だからこそ、

医療関係者や医療の受け手などが立場を超えて、
気持ちや経験を共有したり、共感したりすることで、
新たな智慧やエネルギーがわいてくるのかもしれません。

そんな「可能性」を感じられる会でした。

オープン・ダイアログ≪対話の会≫。

これからも、続いていくようです。
ご興味ある方、ぜひ&ぜひご連絡ください。