課題が残る「横浜大世界」

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夜、昨年11月末にオープンしたという「横浜大世界」へ行ってきた。

入口で500円の「旅券」(入館料)を買い、階段を上ってエレベーターに乗ると、
1920年代の上海にタイムスリップするという設定だ。

上から順に階段で下りていく形で、8~5楼(階)までは、映像に加え、
写真や楽器、工芸品などが展示されていて、当時の様子が一工夫して
伝えられている。なかには、琵琶の演奏や京劇などをおこなう小舞台もあった。

じっくり見れば面白いのかもしれないが、お腹をすかして入館した私としては、
上階から展示物を見ていかなければいけない”仕掛け”は正直つらい。
こういうものは、空腹感を満たしてから楽しみたいのだが・・・。

足早に通り過ぎ、ようやく13の美食がそろうという「美食中心街」にたどり着いた。

お店とメニューが載っているパンフレットで目星をつけ、数品食べてみた。
基本がハーフサイズなので、いろいろ楽しめるが、量が少ないわりには値段が高く、
味にもあまり感動はない。

そんな中でも、値段・量・味のバランスが取れていたのは、
麻辣麺荘の「四川担担麺」(500円)。ほどよい辛さが美味だった。
蘭蘭酒家の「皇帝餃子」(4個、600円)は、皮が肉厚で、食べ応えがあった。

残念ながらこの建物、もともと狭いのに、「美食街」は吹き抜けになっているので、
余計食べる場所が狭くなっている。周りを人がバタバタと通ることも多く、
なかなか落ち着いて食事ができない。

味と値段と仕掛け。
「横浜大世界」のリピーターを増やすためには、課題が結構ありそうだ。