断乳してから1週間。
つらくもあり、息子が少し大人の階段を上ったような、
そんな気もする数日間だった。
「どのように断乳したか、知りたい!」という友人のリクエストに応えて、
断乳までのステップを書いてみたいと思う。
■□■□■□ 断乳3週間前 ■□■□■□
断乳する日に○をつけ、「バイバイ」と書いた
カレンダーを見せながら、
授乳する前に、
「今日は○月○日。1、2、3・・・21日目。
この日におっぱいバイバイだよ」と説明した。
この説明はサラッと1日1回だけ。
何度もやると、よくないらしい。
息子ははじめ、顔をくしゃくしゃにして悲しそうな顔をしていたが、
日がたつにつれ、自分からカレンダーを持ってきて、
指で1、2、3・・・と、指差しながら笑うようになった。
この頃から、授乳は夜寝る前の1回だけに。
夜中起きても、麦茶を飲ますと寝るようになった。
■□■□■□ 断乳1週間前(6/25) ■□■□■□
「桶谷式母乳相談室」で母乳マッサージを受け、
おっぱいにトラブルがないことを確認。
夜はいつもと同じように、
「この日におっぱいバイバイだよ」と説明。
おっぱいを見せると、顔をくしゃくしゃにしながら、
ものすごい強い力で吸っていた。
この吸引力は男の子だからかな? とにかく痛かった。
授乳が終わった日に×をつけていくと、
カレンダーの大半が×になった。
あと1週間で断乳だが、あまり実感がわかない・・・。
■□■□■□ 断乳前日(6/30) ■□■□■□
いよいよ明日で断乳。
いつものように、息子にカレンダーを見せながら説明した後、
薄暗く静かな部屋で、授乳の時間を楽しんだ。
明日で最後なんだな。
息子はどのくらい泣くかな。
夜、おっぱいがなくても寝られるかな。
断乳は自分で決めたことなのに、何だか寂しい・・・。
■□■□■□ 断乳当日(7/1) ■□■□■□
最後に美味しいおっぱいを飲ませるため、
朝、桶谷で母乳マッサージを受けた。
「もう1回しか飲んでないなら、ほとんど断乳しているのと同じだね」
と助産師さん。
以前、”たわわ”だったおっぱいも、
今ではすっかり”微乳”になっている。ああ過去の栄光よ(ぐすん)。
これから断乳ということで、次のような説明を受けた。
*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*
1)最後のおっぱいは、午前中にあげること。
2)それ以降は、欲しいと泣かれても、
「おっぱいバイバイしたよね」と言って絶対にあげないこと。
3)その分、疲れるまで一緒に遊んであげること
4)子どもが欲しがった場合、「もう、ばいばいしたよね」という
説明をするため、おっぱいに「へのへのもへじ」など絵を描く
こともあるが、
うちの息子は、もう言葉を理解しているので、
おそらく描かないで良いとのこと。
5)夜泣いた時は、しばらく虫歯のことを気にせず、
ビスケットやお茶などをあげても良いとのこと。
(たぶん、お腹がすくので)
6)できれば、子どものお風呂はダンナさんに入れてもらい、
母親はさっとシャワーを浴びる程度。
7)母の食事は、引き続きあさっりしたものを。和食がベスト。
8)おっぱいが張ったら、1日2~3回は絞って良いとのこと。
*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*
帰宅し、朝ご飯を食べたあと、
「最後の儀式」を撮ってもらうため、
夫にカメラとビデオを用意してもらった。
これまでのように、息子にカレンダーを見せながら説明。
が、水性ペンで遊んでしまって、上の空という感じ。
そこで、息子に「おっぱい飲む?」と聞くと、
嬉しそうに笑いながら、授乳クッションを探し始めた。
が、今度はビデオの電源コードが気になったのか、
それで遊び始めてしまう。
もう1度「おっぱい飲む?」と聞くと、
授乳クッションを持って、私のところへやってきた。
左のおっぱいから授乳。
目をつむって、一生懸命飲んでいる。
続いて右のおっぱいも授乳。
あ。寝ちゃった・・・。
息子は最後のおっぱいを飲みながら眠りについた。
これで最後。本当に最後・・・。
そう思うと、力が抜けてしまった。
昼寝から目覚めた息子は、ニッコリ笑っていた。
その夜――。
夫が息子をお風呂に入れ、私がバスタオルで拭き、ねまきを着せる。
「お布団ごろーん」と言うと、笑いながら布団の上に寝転ぶ息子。
保育園で同じことやっているのかな。
しかし、すぐに居間の机に置いてあるお茶を飲みに行った。
その後、また布団に戻ってきて、寝転ぶ。
が、再び起きて、お茶を飲みにいく。
おっぱいなしで眠りについたことがほとんどないので、
どうして良いかわからない様子。
同じことを5、6回くらい繰り返しただろうか。
ようやく布団にゴロンと寝たので、
背中をしばらくトントンしていたら、息子は眠りについた。
あれ? まったく泣かなかったなあ。
あっけなく、断乳初日は過ぎていった。
■□■□■□ 断乳2日目(7/2) ■□■□■□
昼間はこれまでのように、母乳がなくても問題なし。
夜は・・・
寝かしつけのため、何冊か本を読む。
「お布団ごろーん」と言うと、息子は布団の上に寝転んだが、
まったく寝られない様子。
しばらくすると、激しく布団をたたきながら、泣いて訴え始めた。
「ない! ない! 授乳クッションがない! おっぱいがない!」
という風に。
抱っこしても、反り返って泣き止まない。
もしかして、昨日は息子なりにガンバって、ガマンしてくれていたのかな。
そう思ったら、せつなくて、いじらしくて、涙が出てきた。
20分くらい泣いていただろうか。
お茶を飲んだり、ビスケットを食べさせると落ち着き、
しばらく布団の上で背中をトントンしていたら、寝てくれた。
寝かしつけを始めてから、40分くらいたっていた。
息子は、目の前におっぱいがあるのに、飲むことができない。
私は、目の前で子どもが泣いているのに、おっぱいをあげることができない。
この日はかなりツラかった。
■□■□■□ 断乳3日目(7/3) ■□■□■□
朝、桶谷で母乳マッサージを受け、
おっぱいにトラブルがないことを確認。
昨日、一昨日の様子を助産師さんに話すと、
「わりと、すんなり終われそうだね」とのこと。
そうだと良いのだけれど。
このまま、それほどおっぱいが張らなければ、
絞らなくて良いそう。次は1週間~10日後に行って、
おっぱいの様子をチェックしてもらう予定。
息子は、といえば、いつもは保育園で楽しそうにしているが、
今日の夕方は、ドアの方を見ながら「マンマー」と言って、
ぐずっていたらしい。
帰宅してからも機嫌はいまいち。しかも、いつもより甘えてくる。
やっぱり断乳の影響?
たぶん、そーだよね。大好きなおっぱいとバイバイしたんだから。
今日で断乳3日目。この日の夜はちょっと激しかった。
寝かしつけたあと、夜中の2時くらいから泣き始めた。
おっぱいを求めるように、私の方を指差す。
部屋の中で抱っこしてもダメ。ベランダに出てユラユラ揺らしてもダメ。
ビスケットをわたしても食べず。
1時間ほどこの状態で、私も夫もお手上げ。
ならばと、しまじろうのDVDを見せたら、ピタッと泣き止んだ。
そのまま息子の近くに寝そべっていたら、
私の方が先に寝てしまった。
朝方、気付いた時には、とっくにDVDが終わっていて、
息子は私の隣で寝ていた。
ホントにごめんね・・・でも一緒に頑張ろうね!
という気持ちで一杯だった。
■□■□■□ 断乳4日目(7/4) ■□■□■□
息子はちょっとぐずぐず&甘えモード。
しかし、この夜は泣かず、寝かしつけもスムーズで、
朝までぐっすり寝てくれた。
もしかして、これが断乳効果?!
■□■□■□ 断乳5日目(7/5)以降 ■□■□■□
息子は、わりとすんなり寝てくれるようになった。
断乳するまでは、
「おっぱいなしで寝かしつけができるのだろうか?」
と不安だったが、
★お茶を飲ます
★お気に入りの本を何度も読む
★子守唄を歌う
★背中をトントンする
で寝てくれるようになり、かなり心のモヤモヤが消えた。
ただ、断乳以来、息子におっぱいを見せないようにしている。
今、息子をお風呂に入れる時は、乳首にバンソウコウを貼っている。
息子は不思議そうな顔はするが、特に関心を持つ様子もない
今度、おっぱいを見せた時、どんな反応を示すかがちょっと心配。
でも、きっと何とかなるよね。
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今のところ、断乳がうまくいっているのは、
息子があまりおっぱいを飲まなくなる時期まで
待ったからかな?
とにかく、この1年5ヶ月。
まったく出なかった母乳を出るようにしてくれた桶谷の助産師さん、
母乳育児を励ましてくれた友人や親戚の皆様に心から感謝!
おっぱいが詰まって大変な時期もあったが、
今振り返れば、息子に母乳をあげることができて幸せだった。
また会う日まで(・・・ってあるのかな?)、
おっぱい、バイバイ!