口蹄疫の報道で、ふと思ったこと。

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久々のブログ更新です。

先日、口蹄疫で苦悩する畜産農家の方の
「心のケア」について取材記事を書きました。

これからの生活がどうなっていくのかという
経済的な不安・・・

愛情込めて育ててきた家畜を
殺処分しなければならない悲しみ・・・

なぜ、わが家が被害に合わなければいけないのか
という怒り・・・

生産者の方の気持ちを考えると、
胸が痛みます。

そして、牛や豚のことを考えると、
とても複雑な気持ちになります。

最近、関東でも口蹄疫のニュースが
頻繁に取り上げられるようになりましたが、

気になったのは、今週の初めに見た
朝のテレビ番組の報道の仕方でした。

視聴者の不安を煽るような物言い、

宮崎県の初動の遅れ、
そして、赤松農水相の外遊について、
鬼の首を取ったかのように伝える報道に対し、

どこか、違和感を感じました。

事実や、その奥にある真実を伝えることは、
マスメディアの役割の一つだと思うのですが、

もっと、宮崎の人たちに声援を送るような、
そして未来に光を見いだせるような報道の仕方が
できないものだろうか・・・

ふと、そんなことを思ったのです。

誰かや何かを責めるのではなく、

この難局を乗り越えるにはどうしたらよいか、
私たち一人ひとりができることは何なのか、

そんなことを伝えるような報道が増えていくと
良いな・・・と思いました。

東国原知事による口蹄疫に関するCMからは、
「一緒にがんばろう!」という気持ちが伝わってきます。

お顔はつかれていますが、心がこもっています。
http://www.youtube.com/watch?v=1UWqNkWbdwI&feature=related

マスメディアが人の心に与える影響は大きいので、
今こそ、報道の仕方を見直す時機に来ているのかもしれません。

口蹄疫は、牛、豚、水牛等の偶蹄類の動物の病気であり、
人に感染することはありません。

また、感染牛の肉が市場に出回ることはないそうですが、
万が一、感染牛の肉を摂取しても人体には影響ありません。

根拠のない風評は気にせず、きちんと情報を得たいものです。

宮崎の人たちの再興を心から祈っています。

★口蹄疫防疫活動により影響を受けた畜産農家に対する支援を行うために、
 義援金を募集しています。
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/fukushi/fukushi/shakai_fukushi/html00165.html

★宮崎県による、口蹄疫の情報です。
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/nosei/chikusan/miyazakicow/h22kouteindex.html