1日は「映画の日」。
1,000円で映画が観られます。
ということで、昨日行ってきました
「横浜シネマジャック&ベティ」。
ものすごーく、レトロな感じが漂う映画館です。
http://www.jackandbetty.net/
そこで、前々からチェックしていた
伊勢真一監督の映画 『大丈夫。』 を観てきました。
これは、40年来、小児がん治療の最前線で、
子どもたちのいのちと向き合い続けてきた
小児科医・聖路加国際病院副院長の細谷亮太さんの世界を
俳句で綴ったヒューマンドキュメンタリーです。
小児がんの子どもたちが参加している
サマーキャンプの10年間の軌跡を追った映像記録
『風のかたち』の姉妹編でもあります。
『風のかたち』は、
小児がん患者や体験者を悲劇の主人公ではなく、
「再生」のシンボルとして描いた作品です。
http://www2.odn.ne.jp/ise-film/ise2/kaze.htm
「大丈夫」は、細谷先生の口グセだそう。
聖路加国際病院では、小児がんの子どもたちに、
郷里(山形県・河北町)では、風邪やゲリなどの子どもたちに
「大丈夫」と声をかけます。
すると、子どもたちや付添の家族の表情が和らぎます。
「大丈夫」は、生きることへの励ましであり、
祈りの言葉でもあるそうです。
この映画のタイトルは『大丈夫。』。
最後に「。」がついていますが、
これは、伊勢監督が添えたもの。
「自分自身にも言っている感じがする」と、
「。」を付けたのだとか。
この映画からは、細谷先生の人間くさい人柄――
やさしさや痛みが伝わってきます。
と同時に、
生きることがかなわなかった子どもたちが、
あの時、あの場所にはしっかりと生きていたという
「証」が残されています。
そして、
与えられたいのちを、「今」を大事に生きようと思える、
そんな映画です。
なんとこの日。
この映画を撮られた伊勢監督が現れ、
映画を観た後に、1時間ほど交流会が行われることになったので、
急きょ参加してきました。
監督は、
「今、小児がんは治る病気で、7~8割の子どもが治っている。
けれども、見方を変えれば2~3割の子はまだむずかしい。
生きることがかなわかった子どもたちの想い、
子どもたちのいのちのことを伝えたい」
といったことをおっしゃっていました。
「見えるものを見ることで、
見えないものを思い描く――」
「子どもの言葉にしないもの
(言葉になる前の想い)を聴く――」
そんな監督の言葉が心に残りました。
昨日は、生まれて3日間だけ生きられた
私の姉の命日だったので、この日に、この映画を
観られたことに意味があったように思います。
伊勢監督の映画は時々、一般の劇場で上映されていますが、
自主上映を中心に観てもらおうと考えているそうです。
力になって下さる方、応援して下さる方、
ぜひ「いせフィルム」に連絡してみてくださいね。
http://www2.odn.ne.jp/ise-film/
【直近の上映予定】
★『大丈夫。』
5月21日(土)~6月3日(金)
神奈川・横浜シネマジャック&ベティ
5月28日(土)~6月10日(金)
神奈川・川崎市アートセンター
※『風のかたち』と併映
6月18日(土)
神奈川・グリーンホール相模大野
※『風のかたち』と併映
11月6日(日)
山口・妙覚寺
親鸞聖人750回大遠忌法要記念行事・プレミアム上映会
★『風のかたち』
5月28日(土)~6月3日(金)
神奈川・川崎市アートセンター
※『大丈夫。』と併映
6月18日(土)
神奈川・グリーンホール相模大野
※『大丈夫。』と併映
11月5日(土)
山口・サンライフ萩
岡崎敏郎メモリアル・土曜シネマ特別上映会
▼詳細はこちらをご覧ください。
http://www2.odn.ne.jp/ise-film/ise2/jyouei/jyouei_new.htm