ここ数日、風邪気味で体調がいまいち。
だるくて、仕事が思うように進まない。
「夜、集中してやろう!」と思いながら、
息子を寝かしつけながら一緒にバタンキュー・・・という毎日。
ああ、もったいない、もったいない。
でも!
何とか月曜締め切りの原稿は提出できた。
今回のテーマは「患者力」。
要は、賢い患者になるにはどうしたら良いか、という話。
先週、心臓外科医・南淵明宏氏を取材させていただいた。
人気漫画『ブラックジャックによろしく』で北三郎のモデルとなった医師。
TVにも出ているので、見たことがある人も多いと思う。
話の中で印象的だったのは、
「国家医師試験は、回答をabcdeの5つのうちから1つ選べば良いだけ。
筆記試験もない。実技試験もない。それで合格すれば医者になれる。
その次の日からどんな手術をしても合法的」
だからこそ
「手術をする場合は、どの医者に頼むか、
自分や家族が納得いくまで探さないと、結果に対して後悔することになる」
実際に手術を受けるなら?
「ある地域で最低5年、地道に自分の医療を展開し、たくさんの患者さんを集め、
奨励数を積み重ねてきた医者のところでしか手術を受けるべきではない」
長く一つの病気にかかる場合は?
「大病院の外来に通院するのではなく、
人間全部をみてくれる、人間的な医者がいるような小さなクリニックが良い」
とのこと。
南淵医師が信頼できるのは?
「この薬を飲まなくても、この患者さんはあまり変わらないのではないかと
思った時に”何もしないという選択肢を常に持っている医者”」
だとか。
何もしないというのは、患者にとって不安だが、
そういう医者が一番良い人だったりするそうだ。
「薬は異物。しかも化学的な合成物質。あるところに効くと言われているが、
全然知らないところで、どんな作用をもっているか誰もわからない」
と。
やっぱり患者側が賢くなって、病院や医者を選び、
「受けたい医療」を医者にきちんと伝えないといかんなぁ、
とつくづく思った。
南淵医師の著書を読むと、医療の裏側が見えるので、
ぜひ一読を。
『患者力』(徳間書店)は持っているので、貸し出しOKです!