危険発生のメカニズム

  •  

先月に続き、
第2回目の「地域ぐるみの学校安全講習会」に参加してきた。

これはある自治体による取り組みで、
子どもの安全を作り・育て・広めることを目的としている。

参加者は小学生のお子さんを持つ母親と、
防犯にかかわる地域の方々約40名。

その講習会を取材し、内容を簡潔にまとめたものに図表や説明を加え、
「防犯テキストブック」を作成する、というのが私の仕事だ。

今日のテーマは、「安全を作るために、危険を知る」。

危険発生のメカニズムは、
「要因」「流れ」「スイッチ」(=トリガー)からできているという。

たとえば、

* ・ * ・ * ・ * ・ * ・ * ・ * ・ * ・ * ・ * ・ * ・ * 

11ヵ月の男の子をベビーカーに乗せてデパートでお買い物。
そのあとスーパーに寄り、食材を購入。

荷物があまりにも重くなったので、
ベビーカーにつけてあるフックにかけ、
自転車の多い、狭い道を歩いていたら、

段差のところでベビーカーが倒れ、
しかもそこへ原付が突っ込んできた

* ・ * ・ * ・ * ・ * ・ * ・ * ・ * ・ * ・ * ・ * ・ *

という事故があったとしよう。

11ヵ月の男の子、ベビーカーは単なる「要因」。

しかし、荷物があまりにも重くなったことや、
自転車の多い、狭い道を通っていることで、
危険な「流れ」が発生。

段差や原付が危険の「スイッチ」を押したことになる。

そうした「スイッチ」を押さないようにするにはどうしたらよいか。
被害を小さくするために事前にできることはないか、
考えることが大事だという。

当たり前と言えば当たり前の話だが、
危険を予防・回避・最小化するためには、
こうしたことを「意識」するのが必要なんだな。

日常の中で何が「要因」「流れ」「スイッチ」になるか。
考えながら生活してみようっと。