自由人ですが、よろしくお願いします。

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昨日、幼稚園の願書提出と面接があった。

抽選が必要な「一般応募枠」に加え、
優先的に入園できる「きょうだい枠」や「プレ幼稚園枠」
「提携枠」などがあるらしく、わが家は「提携枠」で応募。

今、息子が通っている保育園は、その幼稚園と提携しているので、
応募人数がそれほど多くなければ、そのまま入れるようだ。

地元の幼稚園の面接って、何着ていけば良いんだろう・・・
と悩んだが、

結局、息子はいつもの普段着。
父親は、いちおうシャツにジャケット。
私は少しカジュアルだが、落ち着いた色のワンピースを着てみた。

到着は3番目――。

この時間に来ているのはみんな保育園の仲間なので、
息子のテンションは上がりっぱなし。

「○○ちゃーーん」と大声で叫んで手を振ったり、
男の子の友達と、幼稚園の中を走り回ったり。

うわっ。やめれ。やめてくれ~と思いながら注意すると、
今度は、扉が開いている面接の部屋を覗きにいく。

「ちゃんと、ここにいなさい」と叱ると、また玄関に向かい、
「○○ちゃーん」と友達に手を振る。

そうこうしているうちに順番が来てしまい、家族で面接部屋に入った。

園長先生から「お名前は?」と聞かれると、
息子は「○○○○です」と、ちゃんと返答できた。

「よくできた! 昨日練習したかいがあったな」
なんて思った次の瞬間・・・

息子は立ち上がり、ポケットからどんぐりを2つ取り出し、
床やロッカーめがけて、メンコで遊ぶように投げつけた。

私と夫、しばしぼう然・・・。

慌てて「どんぐり投げないよ。ここに座りなさい」と言うと、しぶしぶ座る。

次に「何歳ですか?」と聞かれ、「3歳です」と答えた次の瞬間、
今度は、目の前にある机に向かって、どんぐりを投げた。

どんぐりが机の上を転がっていく――。
私と夫、顔を見合わせて苦笑い。

それに対し、園長先生は驚く様子もなく
「(転がる音)良い音だね」と語りかけて下さった。

聞いていた通り、「育てる心」のある方だ。

そして、ささっと入園許可書を書いてくれ、
「何か質問はありますか?」とおっしゃった。

両親ともに頭が真っ白で、言葉が出ず。
思わず「自由人ですが、よろしくお願いします」と頭を下げてしまった。

面接中にどんぐりで遊ぶ子って一体・・・。
これが有名私立幼稚園だったら、一発でアウトだよ。

後から聞いたら、面接中、他の男の子たちも座っていられず、
お母さんたちは冷や汗をかいたらしい。

男の子のいる家庭は、どこも似たり寄ったりなのかな(笑)。

ともかく、保育園の仲間と一緒に、幼稚園に入れるとのことで一安心。
来春から、たくさんの人に触れ、いろいろな経験をして欲しいと思う。