若者、大志を抱く ~大道芸人編~

  •  


夢に向かって、「今」を生きている人には、
人を惹きつける力がある。

最近、そんな風に感じる若者を見た。

1人は大道芸人のRYU。

昨日、みなとみらいのグランモール公園円形広場で
パフォーマンスを披露していた。
http://www.danepa.com/map/kanagawa/guran.html

一緒に行った息子は広場にある階段の前列に座り、
夫と私は階段から離れたところで、遠巻きに見ていた。

「もっと拍手をお願いします!」「盛り上げてください!」と叫ぶRYU。

時折、観客から「わぁ~」という歓声があがる。

そろそろ帰ろうかと思い、息子を呼びに行くと、
バックに流れる音楽に合わせながら、
目の前で、RYUが火のついたトーチを使ってジャグリングしていた。

顔を見ると、結構若い。
腕を見ると、ところどころすすで黒くなっている。

そのまま階段に座って見ていると、
ディアボロ(*)を空へ投げたり、ルービックキューブを
30秒で完成させるなどの技を披露していた。
(*)http://www.magicexpress.jp/SHOP/J1195.html

ディアボロは時々失敗も見られたが、彼はあきらめない。
悔しい顔をしながら、真剣にやり続ける。

観客からは「がんばれ!」という声も飛ぶ。

そして・・・

RYUは最後に、誰の支えもなく、
はしごの上に乗るというパフォーマンスに挑戦した。

彼は、この芸ではしごから落下し、
2ヶ月間、大道芸ができなかったらしい。

「その間、何にもできなくて悔しい思いをしました。
だから、こうして大勢の方に見ていただいて嬉しいです」

と言いながら、帽子をひっくり返して、

「なんとなく察しがついている方もいらっしゃると思いますが、
 大道芸人は皆さまによって、支えられています。

 少しでも“お気持ち”を入れていただけたら嬉しいです。
 よかったら、折りたためるものを・・・(笑)

 本当に、本当に好きなことを仕事にして、生きていきたいんです!」

とRYU。

そして、はしごの上に乗るパフォーマンスは・・・

  

ゆらゆら揺れながら・・・

大成功!

観客からは拍手喝采が沸き起こった。

私は言葉にならず、うるうる。横を見たら、夫もうるうる。

夫は息子に折りたためるものを渡して、
「お兄さんにあげてきて」と一言。

夫に「大ちゃんも、わたしたら?」と言われ、
私も折りたためるもの(笑)を差し出した。

彼の帽子に“お気持ち”を入れながら
「年はいくつですか?」と聞くと、「23歳です」との返事。

23歳かあ!

「がんばってください」と声をかけ、その場を後にした。

好きなことを仕事にしたいと、
何があっても努力し続ける彼の姿に心打たれた。

やっぱり、本気で何かに挑戦し続ける人はカッコいいなぁ。

大道芸を見たい人は、『大道芸新聞』を要チェック。
http://www.danepa.com/

実はRYUくん、結構イケメンかも(笑)。

追伸:RYUくんの写真を見たい方は、ころがるまるさんのブログへどうぞ。
「ころがるまる」「RYU」「大道芸人」で検索すると出てきます。
直接知らない方なので、リンクは控えました☆