無事です。支えられて生きています。

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皆さん、ご無事ですか。

ご家族やお友達、お知り合いの方は、
大丈夫ですか。

まず、被災者の方に、心からのお見舞いを申し上げます。
そして、亡くなられた方のご冥福を深くお祈りいたします。

今、救助を待つ方々に、必要な援助と安心が
届きますように祈っています。

さて、国内・外にいらっしゃるたくさんの方から、
ご連絡いただきましたが、私も家族も無事です。

ご心配おかけしました。

今日、世田谷で予定していたお母さん向けのワークショップ
「育自のための小さな魔法」は、開催を中止させていただきました。

コーチング・セッションは、延期させていただきました。

申し訳ありません。
改めて、ご連絡させていただければと思っています。

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何人かの方には、メールさせていただきましたが、
昨日から今日にかけて、こんなことが起きていました。

ちょうど地震が起きた時はコーチングの帰りで、
新橋駅から東海道線に乗り、横浜方面へ向かっていました。

グラグラっと電車が揺れ、急停止。
一瞬、線路から脱線したのかと思いました。

しばらく揺れが続き、地震なんだとわかりました。

そのうち、運転再開するだろうと思っていたのですが、
まったくその気配はなし。

結局、再開の見込みが立たず、
運行がストップしてしまいました。

夫とは、お互いに「無事」だという
メールのやり取りができたものの、
そんな時にかぎって、携帯(ドコモ)の充電が切れてしまい…

「携帯に登録してあるから大丈夫だろう」と、
息子が通う保育園の電話番号を、
手帳などに控えていなかったことを悔やみながら、

近くに座っていた方にお願いし、
携帯(ソフトバンクとウィルコム)をお借りしました。

夫へ電話をしようと試みたのですが、
まったく通じず…。

電話代をお支払いしようとしたのですが、
皆さん「いいですよ」とおっしゃって下さいました。

席を譲って下さった方もいて、本当に感謝です。

実は、トイレに行きたかったのですが、
次のアポがあるからと東海道線に飛び乗ったこともあり、
1時間経ったところで、私のタンクは限界に(苦笑)。

そんな時、「グリーン車のトイレをお使いください」
という車内放送があり、
「ああ、助かった~」とトイレへ向かいました。

その近くに、販売用の飲み物やお菓子を置いてあったので、
水とチョコレートの入ったお菓子を購入。

気持ちを落ち着けて、次のアナウンスを待ちました。

2時間経ったところで、
JR品川駅の駅員さんが来てくれたので、
7号車から1号車へ移動。

はしごを使って線路に降り、
そのまま品川駅まで線路の上を
15分ほど歩きました。

品川駅に着くと、そこには人、人、人!
ライトが落ちると危ないから、
駅構内を離れ、高輪口へ行くよう言われました。

JR・私鉄、すべて止まっています。

なので、まずは充電器を購入しようと、コンビニへ。
でも、売り切れです。

息子の安否が心配&保育園の迎えに行けないと伝えるため、
公衆電話に1時間並びました。
寒くて、だんだん体が冷えていきます。

やっと順番が来て、電話をかけてみたものの、
夫の携帯に通じず。家の電話も留守電にならず。
(書棚からモノが落ちて、受話器が少し外れていました)

なので、ドコモショップを探して行ってみました。
が、地震のため、営業が終了していました(涙)。

もう一軒、コンビニへ行ってみたのですが、
やはり、充電器は売り切れ。
おにぎりやパンなどの食料を買う人で、長蛇の列。

どうしようか迷い…

レストランの人に、携帯を貸してもらえないか
頼んでみたものの、貸してもらえず(涙)。

ならば、と、
もう一度品川駅に戻ったのですが、
タクシーは長蛇の列。でも、タクシーは来ない…。

しかも、車はほとんど動いていないので、
もうこれは、歩くしかない!

と、品川駅から横浜へ向かって歩き始めました。
19時頃です。

途中ホテルがいくつかあったので、
のぞいて見たのですが、すべて満室。

もう歩くしかありません。

しばらくすると、先日、取材をさせていただいた
品川女子学院があったので、思いきって訪問。

電話を貸してもらえないか頼むと、
「いいですよ」と快諾して下さり、

ネットで、保育園と親戚の蕎麦屋を検索していただき、
かけてみました。本当に感謝です。

が、通じず…(涙)。

なので、トイレを使わせていただき、
お礼を言い、また歩き始めました。

途中で、再びコンビニへ。
でも、変わらず充電器は売り切れです。

こちらも、パンやおにぎりはありませんでしが、
コロッケやおでん、お菓子、ホカロンは売っていたので、
買って、食べながら、また歩き始めました。

1時間ほど歩いたら、大井消防署がありました。
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-ooi/

いったん通り過ぎたのですが、
ダメ元で、「子どもが保育園にいて、連絡を取りたいので、
携帯を貸してもらえませんか?」と頼みました。

すると、消防隊員の一人が「いいですよ!」と、
快く貸して下さいました。
本当に感謝です。

それでも、保育園にも親戚にも電話は通じず。

電話を返すと、
「かかるまで、かけてみましょう!」と隊員さん。
もうありがたくて、ありがたくて、涙が出そうでした。

しばらくして、「これ使って下さい」と
充電器を貸して下さったので、
自分の携帯を充電し、再び、電話。

でも、まったく通じず…。

そんななか、父の携帯にだけはつながりました!
(亡くなった母が動いてくれたのでしょうか…)

そこで、まず父の安否を確認。

その後、事情を説明し、
「保育園に息子がまだいるようなら、迎えに行って欲しい」
と伝えました。20時30分頃です。

しばらくしてから、親戚の蕎麦屋で働いている夫の母が、
息子を保育園へ迎えに行き、
預かってくれていることがわかりました。

「息子の安否がはっきりするまでは、どんなことがあっても横浜まで歩こう!」
と思っていたので、一安心です。

それがわかれば、夫は気力も体力もある人なので、 ^^;
あとは自分の身(お腹の子)を案ずる方へ。

父からは、「妊婦なのだから、歩いて帰ってこないで、
そこから動かないように」言われ、
父が車で迎えに来るのを待つことになりました。

待つこと、約3時間。
午前12時少し前に父が来てくれ、
午前2時45分に家に着きました。

ちなみに、夫は家に帰れず、
汐留のホテルのロビーにいるという連絡がありました。
寝られなくて、仕事をしていたのだとか。

満室で泊まれなったようですが、
ロビーを開放して下さったホテルの方にも感謝です。

1時間半ほど寝て…

今朝、7時45分ぐらいに、
親戚の家へ息子を迎えに行きました。

お調子者ぶりは相変わらずでしたが、

「智子さんがいない時は『泊まるのイヤだ!』って、
ごねてごねて。暗かったのに、お母さんから電話があったら、
急に明るくなったのよ~」

とのこと。

息子はそういう素振りを見せませんが、
いろいろと思うところがあったのかもしれません。

8時45分には、夫も汐留から、
無事、親戚の家へ。安心しました。

ちなみに、先述したとおり、
親戚の家は蕎麦屋を営んでいるのですが、

待機している東京ガスの方から、
「300個のおにぎりを用意して欲しい」と
いうリクエストがあったので、
朝から夫の母とお米を買いに行きました。

「一緒におにぎり、作りますよ!」と言ったのですが、
「もう、智子さんは休んでいなさい」と言われ…

みんなが作ったおにぎりに、
のりを巻くお手伝いだけしました。
心を込めて――

ライフラインを提供して下さっている方々の
ご尽力にも感謝です。

こうした出来事を通じて、改めて
いろいろな方に支えられて生きていることを実感しました。

皆さん。

お互いに力をあわせて、落ち着いて、
この状況を乗りきっていきましょう。