6月の中旬から始まった次男のサッカージュニアユースのセレクション(中学年代のクラブチームの選考試験)。2か月半にわたるチャレンジがようやく終わり、来春入団するチームが決まりました!
今回内定をもらったのは、小4、小5の時にもセレクションを受けた横浜市にある憧れのチーム。その時は2回ともご縁なく。今回、3度目の正直で合格となりました。
これから横浜市や神奈川県のジュニアユースを受ける方の参考になればと思い、つらつらと経験を書いてみます(以下、長文です)。
■セレクションは試合形式。日程が重なった時には相談も
次男はJリーグの下部組織と地域のクラブチームを受験しましたが、J下部は1次、2次、3次(最終)、地域チームは、練習会(必須ではないもののチームと選手がお互いに知り合うチャンス)、1次、2次、3次(最終)と進んでいきます。
地域チームの日程は3次セレクションまで発表されるのですが、J下部は1次セレクションの日程だけオープンになります。それ以降は合格した人にしか日程が知らされないので、他のチームとのスケジュール調整が必要になることもあります。
2次が最終のチームもありましたし、1次のみで合否を決めるチームもあるようです。セレクションの日程が重なった場合、複数セレクションの日程がある時には、相談させてもらったケースもありました。
次男は、最終的に9チームのセレクションを申し込み、7チームを受験。2か月半で、練習会には4回、セレクションには14回参加しました。
セレクションは、ほとんどが試合形式(ゲーム形式)です。夕方から夜にかけて始まり、時間は2~3時間。その場でチームが発表され、指定された色のビブスを着て、初めましての人たちとチームを組みます。小学生は8人制サッカーが基本ですが、5人制、7人制、8人制、10人制、中学生になったら行う11人制でセレクションをすることもありました。
■ポジションは手上げ式。誰とチームを組むかは運
ポジションは手上げ式なので、希望が重なった場合やうまくアピールできない時は、不本意なポジションでプレーしなければいけない時もあります。また、一緒に組んだ人によって、お互いに思ったようなプレーができない場合もあります。これは運かもしれません(どんな人とチームになるかで、試合内容はずいぶん変わってきます)。
1人当たり3~4回試合をするのですが、コーチたちがすべてをしっかり見ていて「育成に力を入れているな」と感じたクラブチームもあれば、最初の2回が見てもらえるチャンスだなと感じたチームもありました。
選手の人数が足りない場合は「すけっと」の募集があります。こういう時に手を挙げ、いかにアピールするかというのも大事なようです。
■個の技術だけでなく、コミュニケーションが取れているか
セレクションでは、個の技術はもちろんですが、考えながら今必要なプレーができているか、チームメンバーとコミュニケーションが取れているか、チームに貢献できているか、などを見られるようです。
チームによっては、1対1や2対2、シュートで個の力を見たり、試合終了後、ピッチを何往復かして足の速さを競わせるチームもありました。長男がジュニアユースを受けた時には、試合終了後にシャトルランをするチームもありましたが、今回はありませんでした。
■怪我なく、セレクションに参加できることを祈る日々
今回のセレクションを振り返ってみて、親子ともに体力的にきつかったのは、7月下旬から8月上旬にかけてでした。
今所属しているチームの合宿が3日間山梨でありましたが、その中日(2日目)にジュニアユースのセレクションがバッティングしてしまい(泣)。
「やるしかない」と、夫婦で山梨に前泊。2日目の午後、合宿に参加している次男を迎えに行き、新横浜でセレクションを受け、その夜に次男を山梨の合宿へ送り届け、横浜の自宅に戻る、ということをしました。合宿から帰ってきた日の夕方には「日韓親善ジュニアサッカー大会」のレセプションが新横浜であり、そのまま送り届け。
翌日から、日韓親善の交流試合や横浜観光が2日間ありました。そこから5日間連続、夜はジュニアユースのセレクションが続き、昼間には今所属しているチームの練習や試合が入る日もありました。根気が必要な時期でしたが、とにかく怪我なく、無事にセレクションに参加できることを祈りながら過ごした日々でした。
■最終セレクションまで行って、不合格に
心理的に少しきつかったのは、3次(最終)セレクションまで行って、不合格をもらった時。ホームページに次男の番号がなかった時は「振り出しに戻るのか...」と、ちょっと落ち込みました。次男は「どこも受からなかったらどうしよう」とつぶやいていましたが、これまでの良かったプレー等について話し、自信を持って大丈夫だと伝えました。
ちなみに、セレクションの結果発表はチームによって違いますが、ホームページの掲載、LINEでの通知、電話での連絡があります。受かった人にだけ連絡が来るチームもありました。J下部で最終まで行ったチームもあり、セレクションでのプレーは悪くなかったので、「ワンチャンあるかも?」なんて思いましたが、そう甘くはなく。
J下部の場合、春先には内部のスクール生やスカウトでほぼ採用を決めていて、一般のセレクションで採用するのは0~若干名。すでに欲しい選手のポジションがうまっていれば合格できず、それを凌駕するぐらい光るものがないと厳しいのだなと思いました。
■合格を辞退した、その直後のねん挫...
そして、もっとも心理的にきつかったのは、初めて合格をいただいたチームから、一両日中に入団の意思を確認させてほしいと言われた時。今回入団することになったチームのセレクションがこれからだったので、親子で話し合い、泣く泣く断念したのですが、断ったその日にサッカースクールで足をねん挫し...
慌てて接骨院を予約して診てもらい、翌日も通い、「なんとかセレクションは受けられるかも...」というところまでは回復しましたが、「やっぱり痛い」とのことで、受験するクラブチームに2次セレクションから受けられないか相談のメールを送信。OKをいただきました。
その日に所属しているチームの試合もありましたが、見学することに。翌日のチームの試合は少し出場できたので胸をなでおろしていたところ、夫のスマホに知らない電話番号の着信記録が。
折り返してみると、先月スクールの内部セレクションを受けた第一志望のチームからの電話で、2次セレクションを受けずに、合格となりました。ねん挫をした時には心が折れそうになりましたが、奇跡のような展開に驚き、最後まであきらめなくて良かった...と思いました。
■チームやセレクションの情報収集について
いくつか入りたいチームはあったものの、最初はどこのチームを受けてよいのかわからず、情報収集から始まったジュニアユースのセレクション。GWに、日本クラブユースサッカー選手権(U15)の神奈川県大会を観戦して、コーチの声かけや各チームのプレースタイル、選手の雰囲気などを観察したり、神奈川県の各チームのインタビュー等が載っている「すぽーつびと」というサイトを見て、受けるチームを絞っていきました。
子どもは行きたいチーム以外はピンと来ないかもしれないので、どこを受けていくか、親子で話し合うことが大事だなと思います。
https://sportsbito.com/%E7%A5%9E%E5%A5%88%E5%B7%9Djy%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%A0/?fbclid=IwAR2RJgw4w2EWjj970xi_6VBCX_CCBSLs_keobcdjCaTCfHIPFbQZpcwW6nw
また、セレクションの情報については、各チームのホームページを見たり、「ジュニアサッカーNEWS」のサイトを見たりしていましたが、夫曰く、行きたいチームのTwitter(X)をフォローしておくと早めに情報を得られるので良いとのことです。
https://www.juniorsoccer-news.com/post-1406794
チームによっては、練習会やセレクションの定員を設けているので、情報戦のところもありました。
◾️5年生は、入りたいチームが運営するスクールのスペシャルクラス等に入ることがオススメ
5年生の段階でできることとしては、今所属しているチームがTOPチームであれば、スカウトの人が公式戦等を観に来ていることがあります。その時から自分の技術や考え方、コミュニケーションを見てもらうチャンスがあるので、そこを意識しながら試合に臨むと良いと思います。
その他、自分が入りたいチームが運営しているスクールのスペシャルクラスやセレクトクラス、特待クラスなどのセレクションを受けて、入っておくことをオススメします。
そうすると、スクールによってはそのチームのジュニアユースにスカウトされることがあります。また、一般よりも前に内部セレクションを受けられたり、一般セレクションの場合でも、1次セレクションが免除になり、2次から参加できたりします。
これから(この秋&来年以降)横浜市や神奈川県のジュニアユースを受けるお子さんの少しでも参考になれば幸いです。サッカー少年&少女の皆さん&ご家族のチャレンジを心から応援しています!