沖縄の心。食は「クスイムン」

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夫と実兄と夕飯を食べに行った。

場所は、赤坂にある沖縄懐石料理を出す「赤坂潭亭(たんてい)」。

以前から行ってみたかったが、夜のコースは10,500円~ なので、
なかなか気軽には足を踏み入れられなかった。

お店は地下1階。カウンター席の他に、個室が1つある。
個室は堀こたつスタイル。土壁に囲まれ、音が吸収されていく感じだ。

「すごく落ち着くけど、ちょっと防空壕みたいだね」と兄と笑って話した。

出てくる料理には、沖縄から直送された島野菜や魚肉などが
ふんだんに使われている。

料理は月変わりで、今月は、アダン豚肝蒸しやスクガラス南蛮漬、
ゴーヤのお浸しなどが出された。

沖縄には「食はクスイムン」という言葉があるが、
まさにその言葉どおり「食物は薬」、「食べるもので身体を整える」という
メッセージが感じられる料理だった。

ちなみに、器はすべて沖縄の作家のもの。
接客をする女性スタッフは、つつましやかで、押し付けがなく、
なんとも意心地の良いお店だった。

「気の置けない人と語る」時にはお勧めのお店だ。また行ってみようと思う。