長谷川理恵の『Rie's HIGH!みんな絶対、変われるよ』(幻冬舎)を読んだ。
長谷川理恵といえば、以前は「かわいくて細いモデル」というイメージが
強かったが、ここ2~3年は、フルマラソンに挑戦し、食物にも気を使う
「健康的なモデル&ランナー」へと大変身した。
何が彼女を変えたのだろう?
順風満帆に思えた彼女にも、挫折があったようだ。
それは『Can cam』専属の超売れっ子モデルから『Oggi』へと
仕事場を移した時――。『Oggi』撮影初日には、1度も洋服を着せてもらえず、
カメラの前に立つこともなく帰されたとか。
後日スタイリストから、
「『Can cam』では許されたかもしれないけど、こんなに痩せていたら『Oggi』では
通用しないよね。洋服の存在感に負けて、あなたが貧弱に見えちゃうから」
と言われたそうだ。
確かに、あの頃の女子大生モデルは、細いのが”イイ”とされていたし、
かわいければOKだったが、「プロの世界」では通用しなかった・・・。
「海外で活躍しているスーパーモデルたちは、しっかり食べて、
ちゃんと運動しているんだ。そうやって理想的な体をつくっているから、
みんな健康的できれいだし、カッコイイんじゃないのか」
という父親の一言が、「自分を変える」きっかけとなったという。
それからジムに通い始め、マラソンと出合い、心身ともに美しくなった長谷川理恵。
目標や生きがいを見つけると、人は変わる。人は強くなる。
それを痛感した一冊だった。