2000年11月06日――。
早いもので、母が亡くなってから6年が経とうとしている。
今日は都内のホテルに親戚が集まり、
母の七回忌法要を執り行った。
読経の後、僧侶から
「亡くなった方を思い出すことが供養になります。
今の自分があるのはご両親のおかげ。ご先祖のおかげです。
そのことに感謝し、精一杯いのちを生きて欲しいと思います」
というような法話があった。
そういえば瀬戸内寂聴さんが
『生きることば あなたへ』(光文社)の中で、
死者の魂は、行き残された者がいかに、
彼らのことを思い出すかによって輝きます。
死者を忘れないということは、
自分の原点を忘れないということです。
と書いている。
自分の原点――。
自分の「いのち」は私一人の「生命」じゃない。
代々受け継がれたもの。大事に、大事にしなければ。
今回の法要では、地方から出てきた伯父伯母やいとこ、
NYからやって来た兄貴ファミリーなどが一同に集まり、
久々に心温まる楽しい交流ができた。
これも母のおかげ。父のおかげ。ご先祖のおかげ。
おかげさま。