生☆ポール・ポッツの魅力

  •  

うちの息子(3歳)はポール・ポッツが好きだ。

最近、私がパソコンを見ていると、
近寄ってきて「ポール・ポッツさんみる~」と言ってくる。

寝言で「違うポール・ポッツさんが良い」と言ったことも。
(違うポール・ポッツさんって一体・・・?)

ポール・ポッツとは、英国の超人気オーディション番組
『Britain's Got Talent』で優勝し、オペラ歌手としてデビューした
元携帯電話のセールスマン。現在、世界各国でコンサートを開いている。
http://www.bmgjapan.com/paulpotts/

▼ポールの映像は、4月22日のブログ後半部分ご参照
https://oyagitomoko.com/2008/0422_235717.html

先月末、日本初公演ということで、
東京・渋谷のBunkamuraでコンサートが行われた。

最近よく「コンサート行ったんだよね? どうだった?」と聞かれることが増えたので、
ブログに「生(なま)☆ポール・ポッツ」の感想を書き記しておきたいと思う。

ポール・ポッツは映像で見ていた通り、
ズングリムックリした男性で、明らかにメタボさん。
ベルトの上には、ずっしり重そうなお肉がのっている。

そんなポールが、舞台の袖で「ペコリ」と遠慮がちに頭を下げる姿は
何だが愛らしく、微笑ましい。

が。

ひとたび歌い始めると、あまりの美声にハッとする。
歌に込めた想いが、全身を通じてじわじわと伝わってくる。

『Britain's Got Talent』の審査員や観客が思わず息を飲んだ
「あの瞬間」が私の中で再現された。

何だろう。

それほど声量が感じられるわけではないが、
ポールの歌うことに対する「喜び」と「感謝」と「豊かな表現力」が
一体となって、体の芯に訴えかけてくる。

そのコミカルな外見と情感豊かな歌声のギャップが、
良い意味で人の予想を裏切り、
それが、しっかりとポールの魅力の一つになっている。

コンサートでポールは、1曲1曲歌に対する想いを丁寧に紹介。
歌い終わるたびに「ありがとう」と日本語でお礼を言い、
コップの水を飲み、タオルで汗を拭いていた。

その姿に心打たれる――。

何だかコンサートというより、ファンのためのディナーショーに来たような
そんな「親近感」を覚えた。

今回のコンサートのセットリストは17曲。

が!

ゲスト出演ということで、イルミナという韓国の歌手が登場し、
17曲のうち5曲をイルミナが単独で歌い、ポールとのデュエットは1曲だけ。

彼女たちの歌声も素晴らしかったのだが、
ポール・ポッツを聞きに来た私としては、ちと不満(ブツブツ・・・)。

ポール同様、イルミナも日本で売り出したいという
レコード会社の思惑もわからないではないが、

こういう抱き合わせ(?)は、観客の気持ちも考えて、
もう少し控えめにやってもらえたら・・・と思った。

今回、セットリストには『Britain's Got Talent』で披露した
「誰も寝てはならぬ」が入っていなかったが、
お約束どおりアンコールで熱唱。

そんなコテコテの展開には笑ったが、
歌い終わると、観客からは割れんばかりの拍手と
スタンディングオベーションが起きた。

私も思わず立ち上がって拍手!

観客やスタッフへの感謝の気持ちを忘れないポールの人柄に感動。
素晴らしい歌声を今、この瞬間に聞けたことを心から幸せに思った。

ちなみに。

ポール・ポッツは1970年10月13日生まれ。
つまり、私と同い年。

国は違うけれど、海を越えて、
こんなに魅力的な同世代の人が
同じ時代を生きていると思うと、何だかワクワクした。

息子がもう少し大きくなって、ポールが再来日したら、
一緒にコンサートへ行って、もう一度この感動を味わいたいな・・・と思う☆